人間の場合は、病気になったときでも健康保険制度のおかげで、支払う診療費は全体の数割を負担するだけで済みます。しかしペットの場合は、飼い主が診療費の全額を負担することになります。
人間 | ペット | |
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診療報酬基準(治療費) | 国が決定 | 病院の自由裁量 |
保険の根拠法 | 国民健康保険法 | 根拠法令のない共済民法は適用 |
健康保険制度 | 社保・国保に加入 | なし |
保険加入率 | ほぼ100% | 1%未満 |
監督省庁 | 厚生労働省 | なし |
突然の病気や事故が、あなたのペットに降りかからないとは言えません。場合によっては、高額な診療費を請求されることだって充分あり得るのです。
ペットの高齢化が進み、寿命が延びている現代、人間同様に痴呆や白内障、ガンなどの病気にかかるペットも増えています。長期の治療・入院にかかる費用は膨大なものとなります。それらが家計を圧迫することだって充分あり得るのです。
ペット保険は、人間の加入する健康保険に相当する機能を持つものです。ペットが病気になり動物病院へ行った場合にかかる診療費、手術費、入院費に対し給付金を受け取ることができます。さらに保険の適用範囲によっては、予防接種や不妊・去勢手術に対して保障を受けられる場合もあります。
またガンと診断された場合に給付金が支給されたり、死亡時にお見舞金が出たりといった生命保険的な機能を持った保険商品も存在します。さらに第三者に噛み付いてケガをさせた場合に補償金(見舞金)が支払われる傷害保険のようなサービスが付いている保険商品もあります。
保障のスタイルも、診療費から一定の割合で給付金が支給される定率保障タイプや、診療費に対して規定額を保障する定額保障タイプ、定められた範囲内であればかかった費用の全額が支給される実額保障タイプなどがあり、人間の保険同様さまざまなオプションを付けられる保険商品もあります。