動物病院における代表的な治療内容とその料金について、以下にご紹介します。平均金額と最高金額の間に開きがあるのは、公正取引委員会の判断により基準料金の設定を禁じられていることが原因です。
平均(円) | 最高(円) | |
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初診料 | 1,191 | ~4,499 |
通常往診料(同一市町村内の通常往診:1回) | 1,896 | 5,000~ |
小型犬1頭の1日の入院料(看護料、フード料などを含む) | 2,706 | 10,000~ |
中型犬1頭の1日の入院料(同) | 3,167 | 10,000~ |
大型犬1頭の1日の入院料(同) | 3,906 | 10,000~ |
特大型犬1頭の1日の入院料(同) | 4,444 | 10,000~ |
猫1頭の1日の入院料(同) | 2,576 | 10,000~ |
狂犬病予防注射済証明書(注射料などは除く) | 916 | 5,000~ |
皮内・皮下注射料(薬剤料は除く) | 1,249 | ~4,499 |
筋肉注射料(同) | 1,286 | ~4,499 |
静脈注射料(同) | 1,792 | 5,000~ |
動脈注射料(同) | 3,530 | 10,000~ |
伝染病予防注射1種ワクチン(注射済証明書料は除く) | 3,917 | 30,000~ |
伝染病予防注射2種以上の混合ワクチン(同) | 8,185 | 30,000~ |
洗眼(原則として1眼処置) | 660 | 5,000~ |
外耳処置(難易度により異なるが、原則として片側処置) | 1,116 | 5,000~ |
歯石除去(難易度により異なるが、1回の処置) | 5,486 | 10,000~ |
局所麻酔(薬剤料は除く) | 1,770 | 5,000~ |
全身麻酔・注射麻酔(導入麻酔を含む、薬剤料は除く) | 6,422 | 30,000~ |
全身麻酔・吸入麻酔(60分あたり、薬剤料は除く) | 9,374 | 30,000~ |
帝王切開手術(難易度により異なるが、1回の手術に対する平均額) | 35,079 | 50,000~ |
骨折手術(同) | 39,290 | 100,000~ |
腫癌摘出手術(同) | 27,866 | 100,000~ |
放射線照射(通常1回の処置) | 4,207 | 10,000~ |
エックス線写真撮影(診断・読影料は除く、1曝射あたりの費用。フィルム料は、使用するフィルムの標準価格を別途徴収する。なお、造影剤を使用する場合の薬剤料および造影剤投与料は除く) | 2,682 | 5,000~ |
エックス線写真診断・読影(同) | 1,241 | 5,000~ |
日本獣医師会が1999年に実施した「小動物診療料金の実態調査結果」から一部抜粋
このように確かにペットの診療費は高くついてしまいます。その理由はただ1つ。ペットには健康保険がないからです!
もし、この診療費を減らすことができたら…そんな私たちの願いに応えて生まれたのが、ペット保険です。ペット保険は診療費を減らしてくれるだけではありません。他にもさまざまな適用対象があるのです。次のページではペット保険が必要なわけ、適用対象についてご紹介します。
可愛いペットの健康を、飼い主であるあなたがチェックしてみませんか?
彼らは言葉で意志を伝えることができません。もちろん鳴き声や仕草などから、飼い主が彼らの症状を推測することはできます。でもそれが痛みなのか、かゆみなのか、それとも痛みとかゆみの中間なのか…人間同士であれば簡単に伝えられることも、彼らは言葉にできないのですから。
ここで挙げる項目は基本的なものばかりですが、確実に病気の兆候を示すものです。このような症状を発見した場合には、すぐに病院に連れていってあげましょう。
過剰な目ヤニや充血が見られる場合は、結膜炎に罹患している可能性があります。また、眼球が白く濁っている場合には、白内障や角膜炎の可能性があります。
犬猫の鼻は、睡眠中や目覚め直後は乾燥し、起床後に濡れてきます。冷たく湿っているのが健康の証拠であり、鼻が乾いているのは発熱している証拠です。伝染病の可能性もありますので、すぐに病院に連れて行くべきです。
しきりに耳を掻いたり、頭を左右に振ったりするのは、痛みやかゆみが原因です。また耳が通常よりも熱い場合には、炎症を起こしている可能性があります。悪臭は、耳の中が細菌やカビに侵されている場合に見られる症状です。耳の中に毛が生えている品種は、内部がただれやすいので注意してください。
健康であれば、歯肉や舌はピンク色をしています。汚れていたり、歯肉がただれて口臭がひどく、よだれの量が多い場合には、歯肉炎や歯槽膿漏のおそれがあります。
これらの病気は放っておくと胃腸や腎臓に影響が出ますので、早めに病院に連れて行ってください。
脚を引きずるように歩くときは、まず足の裏を確認してみてください。トゲが刺さっていたり、傷付いていたりしないか、調べましょう。指の間はただれや湿疹が起こりやすい部位です。このほか、筋肉・神経・脊椎に異常がある場合にも歩き方がおかしくなります。